日本茶インストラクターが紹介する

辰蔵シリーズ4種類は、
それぞれ旨味や渋みなどの味が異なります。
それぞれのお茶をおいしく飲むために、
日本茶インストラクターの加瀬が
オススメするお茶の淹れ方を紹介します。

 

お茶の種類ごとのおいしい飲み方


4種類の辰蔵は、それぞれのおいしい飲み方があります

冷やしてもおいしい

冷たいお茶も淹れ方次第で、よりおいしく飲むことができます

温かいお茶を楽しみ方

準備1. おいしい「お水」

軟水がオススメ、そしてカルキ抜きが大事

お茶の味わいや風味は、使用する「水」によって大きく影響されます。

おいしいお茶を淹れるには、軟水を使うことをおすすめします。
軟水は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で、ミネラルウォーターとして販売されています。

水道水に含まれる塩素(カルキ)の匂いが、お茶の風味に悪影響を及ぼすことはよく知られています。浄水器や浄水ポットを使用することで、塩素や他の不純物が効果的に除去され、水の品質が向上します。このことが、お茶のおいしさを引き立て、他の飲み物や料理にも良い影響を与える理由です。

また、浄水器や浄水ポットを使用することで、ミネラルウォーターのような品質の水を手軽に得ることができます。これにより、お茶や他の料理に最高品質の水を使うことができます。

浄水器や浄水ポットを使用することは、水質を改善し、飲み物や料理の味わいを向上させる簡単で効果的な方法です。
ぜひ、おいしい水を使用して、お茶本来の味をお楽しみください。

※お茶だけでなく、他の飲み物やお料理もおいしくいただけます。

 

準備2. 急須、湯呑み茶碗、茶葉、お湯、タイマー

急須

縦長の急須ではなく、底が広く安定した急須を使用してください。
底が広く、急須全体が陶器で出来ている急須なら、茶葉がゆっくりと急須の中で広がり、香りも立ってきます。
なお、急須の中に金網でできたカゴ(あみ)は、茶葉が広がるスペースがなくなり、どんなに高級茶葉を使用してもおいしいお茶は抽出することはできません。

お湯呑み茶碗

お好みの湯呑み茶碗をご用意ください

お湯

やかんや電気ケトル、電気ポットなどでご用意ください
温度調節機能付きが便利です

湯冷まし

温度調節機能付き電気ケトルの代わりに使います
お湯を適切な温度にするために使います

温度計

温度を測るために使います

タイマー

秒単位で分かる時計でもOKです

茶葉

お好みの種類をご用意ください

 


 

Step01. 急須を温める

急須にお湯を注いで予熱します。お湯を急須に入れて、約1分間保持し、その後捨ててください。

Step02. 急須に茶葉を入れる

お一人で飲むときは、茶葉の量は5~10g
人数が多い時は、1人あたり3~5gが適量です
計量スプーンで測ってください。

Step03. お湯呑み茶碗を温める

お茶の種類によって適切なお湯の温度が異なります。
「極みの茶」70℃ 「匠みの茶」75℃ 「至福の茶」80℃ 「旨みの茶」80℃
適温のお湯をお湯呑み茶碗に注いでください。

すぐにお湯が少し冷めます。数秒で温度が10度近く下がます。

Step04. 急須にお湯を入れる

お湯呑み茶碗に入れたお湯(少し冷めたお湯)を、急須に注いでください。
「極みの茶」60℃ 「匠みの茶」65℃ 「至福の茶」70℃ 「旨みの茶」70℃

人数が多いときは、お湯をいっぱいにしないように、茶葉が浸るだけの分量で注ぎます。

Step05. 30~40秒、待ちます

お茶の種類よって、抽出時間(蒸し時間)が異なります。
「極みの茶」40秒 「匠みの茶」40秒 「至福の茶」40秒 「旨みの茶」30秒

Step06. お茶を注ぐ

指定された時間が経過したら、急須からお湯呑茶碗にお茶を注ぎます。
急須の中にお湯が一滴も残ってない状態まで注ぎ切ってください。お湯呑み茶碗に注いだお茶のうまみが増します。
二人以上に注ぐ場合は、それぞれのお湯飲み茶碗に少量ずつ注ぎます。

(3人分でしたら、1→2→3→3→2→1と同量で同じ濃さになるように注ぎ分けていきます)

Step07. おいしく味わう

温かいうちにいただいてください。

これらの手順に従うと、おいしいお茶を淹れることができます。
お茶の種類や濃さを調整するために、茶葉の量や浸漬時間を調整することができます。

また、お湯の温度も重要な要素であるため、茶葉の種類に合わせて適切な温度を使うことをお忘れなく。

 

Step08. 甘いお茶菓子と合わせておいしい二煎目、三煎目

辰蔵シリーズの煎茶は、二煎目・三煎目もおいしく飲めます。
※最初に急須から注いだお茶が「一煎目」、2回目のお茶が「二煎目」、3回目が「三煎目」

 

二煎目、三煎目をおいしく淹れるコツ

その1. 「急須のお茶は注ぎ切る」、そして「急須のふたを外しておく」
一煎目を注いだあとに、急須の中にお湯が残っていると、茶葉がどんどん開いて蒸れていき、風味を損なうため、一煎目は、急須の中にお湯が一滴も残ってない状態まで注ぎ切ってください。
そして、急須の中に熱気が残らなうようにするため、注ぎ終えたら、急須のふたを外しておきます。

その2. 抽出時間は短めでOK
一煎目と違い、二煎目・三煎目のときは、急須の中の茶葉が適度に開いている状態なので、抽出時間は短めでOKです。
二煎目は10秒程度、三煎目は数秒でよいです。
また、お湯の温度は一煎目よりもやや高くするとおいしいお茶が出ます。

味の違いを楽しんでください
一煎目では、茶葉の蒸された香りと甘みのある味、二煎目ではすっきりとした味わい、三煎目では甘みが落ち着いた渋みの味わいを楽しんでみてください。

甘いお茶菓子と合わせておいしい
少し渋みを感じる二煎目・三煎目では、甘いお菓子との相性がいいです。
羊羹やどら焼き、カステラなどの和菓子のほか、クッキーやマドレーヌなどの洋菓子、お好きなお茶請けをご用意して楽しんでみてください。

 

冷やしてもおいしいお茶の楽しみ方

冷たいお茶も淹れ方次第で、よりおいしく飲むことができます

1. 急須に茶葉を多めに(温かいお茶の淹れるときの2倍程度)入れてます。
2. 茶葉が浮き上がらない程度の冷水をゆっくり注ぎます。
3. そのまま3~4分待ちます。
4. グラスに注ぎます。
グラスに氷を入れるとよりおいしくいただけます。